私が勤めている税理士事務所のお客様は、従業員10人前後の零細企業が多くいです。零細企業の決算書はものすごく見ているので私なりの零細企業の決算書の読み方を案内します。
売上高
まず売上高は重要です。利益が出ている出ていないは売上高が一番の要因となります。前年と比べて売上高はどうか。目標を設定してクリアできているか確認してください。
売上総利益率
次に重要なのが売上総利益率です。
赤字の会社は売上総利益率が取れていない会社が多いです。
私の勤めている税理士事務所は、TKCの税理士事務所で、TKCが収集している企業の各種指標の数値が見れ、業種や売上規模で検索し利益率が確認できます。同業種同規模の会社と比較して利益率がきちんととれているか確認してください。
利益率が取れていれば後は売上高を上げるだけ、利益率が取れていない場合は利益率を取るための対策を行ってください。
営業利益率
次は営業利益率です。
売上総利益から販売管理費を引いて営業利益となります。
零細企業の販売管理費はほぼ固定費と思って計算していたりしますが、中には変動費もあったり、昨今の値上げラッシュで販売管理費もどんどん上がっていたりします。
営業利益を売上高で割り返して、営業利益率が確保できているか確認してください。
キャッシュフローの確認
キャッシュフロー計算書を確認頂くのが一番ですが、下記の方法でざっくりキャッシュを計算できます。
当期利益+減価償却費-借入金増減額-資産積立額
まず利益から減価償却費をプラスすると、営業で儲けたキャッシュを計算できます。
そこから借入金の増減額をプラスマイナスします。借入が増えるとお金は増えるのでプラス、借入を返済するとお金が減るのでマイナスです。
あと資産積立額をマイナスします。前払費用などはそのうち解消されるので置いておいていいですが、長期的な資産積立(貸借対照表の投資等や耐用年数の長い固定資産などの購入)は増減額をプラスマイナスしてください。
うーん少し難しいですね。下記の計算のほうが良いかもしれません。
現金預金残高+流動資産-流動負債
の金額を毎期集計してそれが増減しているか確認してください。
必要売上高
最後に来期の予定といいますが、必要売上高を計算します。
計算の方法は下記の通りです
販売管理費÷売上総利益率=損益分岐点売上高
(販売管理費+役員報酬増加額)÷売上総利益率=必要な役員報酬を取るための売上高
利益の観点から見ますと上記のような計算となります。また資産の観点から下記のような計算も可能です。
{(借入金返済額÷0.7)+販売管理費}÷売上総利益率=借入返済してキャッシュが減らない為に必要な売上高
{(資産積立額÷0.7)+販売管理費}÷売上総利益率=資産として積み立てを行ってもキャッシュが減らない為に必要な売上高
0.7というのは法人税率を約30%として計算しています。100万円の借入返済をするためには、利益から税金を支払った後の金額での返済となりますので、税金分多めに資金が必要になります。
まとめ
ずっと利益が出てても資金がなくなってしまうと倒産ですから、お金が底をつかないように、売上高と利益率を上げていくのが重要になります。

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