令和6年度の最低賃金の全国平均は1,054円となりました。近年どんどん最低賃金が上がっていますが、最低賃金が上がると給料が上がるので、色々なものが買えるようになって、とすべてうまく回るのでしょうか。
最低賃金が上がるとどうなる?
最低賃金が上がる影響ではどのようなことがあるのでしょうか。私なりの考えでは下記の通りの流れとなり、あまり最低賃金上げてもとは思います。
- 給料が上がる
- 社会保険料税金が上がる
- 企業の人件費が増える
- 物の値段が上がる
となり、給料は上がるけど、社会保険や税金で手取りはそこまで増えず、人件費が増えて物の値段が上がると、やはり給料が上がっても、あまり意味はないのかなと思います。
中央最低賃金審議会 (中央最低賃金審議会)の資料を見ると
最低賃金は中央最低賃金審議会で決められていて話合いの内容が確認できます。そこでは下記のような内容で最低賃金があげられているようです。
- 最低賃金の大幅な引上げを通じ、今年の歴史的な賃上げの流れを社会全体に広げていくことが必要
- 地方における労働需給がひっ迫している状況や、現行の各地域の最低賃金で採用するのは既に困難である現状は明白であると指摘し、最低賃金の引上げは妥当である
- ここ数年の最低賃金の引上げ幅はかつてない上げ幅であるが、倒産件数との相関は見出しにくい状況
- 人口流出や人手不足が顕著な地域、中小企業・小規模事業者において、人材確保・定着の観点からも最低賃金を含む賃上げは急務
- 企業の経常利益は堅調に推移しており、賃金支払能力については総じて問題ない
- 中小企業・小規模事業者が継続的に賃上げできる環境整備の必要性については労使共通の認識であり、政府の掲げる「成長と分配の好循環」と「賃金と物価の好循環」を実現するためにも、特に地方、中小企業・小規模事業者に配意しつつ、生産性向上を図るとともに、官公需における対応や、価格転嫁対策を徹底し、賃上げの原資の確保につなげる取組を継続的に実施するよう政府に対し強く要望する。
- 中小企業・小規模事業者が賃上げの原資を確保するためにも一層重要性が増している価格転嫁については、中小企業庁が公表した令和6年3月の価格交渉促進月間のフォローアップ調査によると、前回令和5年9月の価格交渉促進月間のフォローアップ調査と比べて、受注企業のうちコスト増加分を全額価格転嫁できた割合は約3ポイント増加(16.9%→19.6%)、一部でも価格転嫁できた割合は約4ポイント増加(63.0%→67.2%)し、転嫁状況は一部では好転する一方、1~3割しか価格転嫁できなかった割合は約4ポイント増加(19.6%→23.4%)し、また、全く転嫁できず又は減額された企業も約2割となっており、二極化の兆しがある。労務費について見ると、価格交渉が行われた企業(59.5%)のうち、その約7割において労務費の価格交渉が実施されている一方で、約1割(8.8%)の企業が「労務費が上昇し、価格交渉を必要と考えたができなかった」と回答している。
- 消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)は、昨年10月から今年6月までで平均3.2%となるなど、昨年に引き続き高い水準となっている
- 春季賃上げ妥結状況における賃金引上げ結果に関して全体で5%台と昨年を上回る33年ぶりの高い水準となっていることや、中小企業については3%後半から4%台、有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額については5%台後半の引上げでいずれも昨年を上回る水準となっていることに加え、賃金改定状況調査結果第4表①②における今年の賃金上昇率が2.3%で昨年を上回り平成14年以降最大のものとなっている。
- 売上高経常利益や従業員一人当たり付加価値額が高い水準で推移するなど、景気や企業の利益において改善の傾向にある。しかし、売上高経常利益率の大企業と中小企業の差が広がっていることや、価格転嫁率が示すように賃上げ原資を確保することが難しい企業も多く存在し、二極化の傾向にあると考えられる。また、第4表と春季賃上げ妥結状況の差からも、小規模事業者は賃金支払能力が相対的に低い可能性がある。
二極化という文字がよく出てきていましたね。売上高が順調に推移し、利益を上げられ、人件費も増加できるという企業と、売上高が厳しく、なかなか人件費に転嫁できていない企業。
政府の方針としては賃金をどんどん上げて、賃金を上げることによる優遇制度などを活用し、さらに労働生産性を上げて、それによりさらに売り上げを上げてという好循環させようという形のようです。
まとめ
円安で物の値段がどんどん上がっている昨今、賃上げはとても重要だと思います。
ただ政府主導で、最低賃金を上げて給料を強制的に上げるのはどうなのかな思います。
強制的にインフレを起こす手段としては良いのですが、政治家は声を大にして「給料を増やして生活を豊かに!」と言っているのを聞くのですが、そうはならんのじゃないかなと思います。

コメント